天才ではない起業家の勝算
スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、孫正義など枚挙に暇がないほど天才と呼ばれる起業家は世の中に存在する。しかし多くの人間は天才ではないのである。
この記事は天才ではない起業家がどのようにして勝っていくのか成功するのかに関して最近思考を通す機会があったので記しておく。
3種類のプロ
ビズリーチの南壮一郎さんとお話をさせていただいた時以下のような話を聞いた。
「世の中には3種類のプロがいる。創るプロ、売るプロ、管理するプロ。起業家はこの内のどれかであるべきである。」
この話は天才ではない起業家が以下に戦うべきかに関して大きな示唆を与える。つまり何でもできる必要はないのである。自分はこの内のどれなのかを自己分析し腹落ちした上でその方面にエッジを立てていく。そして経営メンバーとして残りの分野に強みを持った人を連れてくれば良いのである。
連れてこれるかどうかはテクニカルな部分なので別の話である。
天才的な経営者は3つのうち2つ以上の強みを持っているがゆえに天才であり成功するのであろう。
起業家という職業
しかし一方で起業家は特に創業初期に関して膨大な業務がありそこに優先順位をつけてこなし続けていくことが非常に大事である。このような状況においていくら自分の得意領域にエッジを立てるべきだとはいえ得意ではないがやるべきことは山ほどある。
そういった意味では幅広く業務をこなせる必要がある。
この意味で例えば大企業を卒業して起業するなどという場合元の職場では圧倒的に仕事ができるという評価を受けていることが当然と言うか前提である。そもそも一般的な意味で仕事ができなければいくら得意な領域がすごくても起業家は務まらない。
経営層のチーム構想
経営層はしばしば衝突する。これは互いのコミュニケーションコストが高いことに起因する。これに関しては個々人の優秀さや心がけという次元ではなく感覚的な話にはなってくるが非常に大事な観点である。
実際私自身最近アクセルを踏んで共に事業を創ってきた仲間と決別している。これは互いが優秀か否かという観点とは別に(もちろんこの観点がないわけではない。)お互いのコミュニケーションコストの高さというところに起因していたのだと思う。
優秀な経営陣とは
以上のことをまとめると優秀な経営陣の要件が固まってくる。
①互いにそれぞれにない圧倒的な専門性を持っている。
②幅広い業務を完璧に回すことができる一般的な意味での「仕事ができる」人材である。
③互いのコミュニケーションコストが圧倒的に低い
このような経営チームを今まさにつくっている最中なので興味がある、もしくは推薦などあれば以下のアカウントに連絡くださいw